N.C.B.U

さてさて、前回の投稿から実に8ヶ月ぶりの投稿です。


今回紹介するのは『GARUDA jalanjalan』

GARUDAのテントの中でも、特にめずらしいテントかと思います。
後の『Dana Design（デイナデザイン）』から後継として“javelina（ジャベリナ）”というテントも出されましたが、これはシルエット的にも非常に微妙なものでした。


【GARUDA】
結露をさせない為に、ベンチレーターを設けることでテント内に換気システムという概念をいち早く取り入れたテントメーカー＜GARUDA（ガルーダ）＞。それにより、結露しやすいシングルウォールテントにもかかわらず、ほとんど結露が無いことで知られています。また、水性・透湿性が優れていると言われる裏起毛のあるBYROTEX®（バイロテックス）を採用し、優れたテントを数多く輩出したブランドです。


上記のように、GARUDAは他のテントメーカーに先駆けて、テント内に空気の流れを生み出すことにより、テントの内と外での気温差をなるべく少なくし、結露を防ぐことを考え出したテントメーカーでした。その理屈を説明した画像がこちら。



これによると、体温による室内の熱気を、テント上部に作り出した空気の流れにより、外部に排出するといったシステムとの事ですね。なるべく外気を取り込めるように、テントのテールを風上に向けることで、より大きな効果を得られるんじゃないでしょうか。



前置きはこれくらいにして、さっそく設営画像を・・・

見事なまでのピンテールデザインです。
使用するポールは1本だけで、テントに入り込んでポールを設置し、各部をペグダウンといった流れです。


入り口を跳ね上げた形状がこちら。




もともと前室のないテントですが、画像のようにポールを使って跳ね上げることで、ちょっとした前室として使えそうです。


また、このテントはソロテントであるにもかかわらず、入り口が両サイドにあります。
両サイドともポールで跳ね上げると、こんなシルエットに・・・








まるで鳥が羽ばたいているようなシルエットになります。もともとGARUDAというのはインド神話に登場する神鳥であり、この神鳥をイメージしたかのようなシルエットです。

＜ガルーダイラスト＞



入り口のフラップを跳ね上げない場合は、このように紐でまとめておくことが出来ます。
両方ともまとめてみると、なんだかバッタの顔を正面から見たような画に・・・・







シルエットも素晴らしいですが、何よりも素晴らしいのは、このテントに使われているバイロテックスという起毛素材。実際に結露する状況で、このテントを使ったことがありますが、他のテントが結露する中、このテントは、まったくと言っていいほどに結露は皆無でした。


下の画像のように、生地の内側は不織布のような感じで起毛されています。


これにより、テント内部に生じた蒸気を、生地表面で吸い込むことで表面の結露を少なくしているのだと解釈しています。なので、結露していないように見えても、実際は少なからずの水分を吸収していると考えられるので、どちらにせよ日光による完全乾燥は必須かと思います。

またフラップには、こんな機能もついています。





これは、フラップを閉じた際に、メッシュと密着することを防ぎ、さらに外気をより多く取り込むことで結露防止に一躍かっていると思います。


ずらずらと書いてしまいましたが、シルエットはもちろん機能的にも素晴らしいGARUDAのシングルウォールテント。メーカー自体が消滅してしまいかなり経ちますが、現在でも充分に通用する完成されたテントだと思います。最近は特に見かけなくなりましたが、おすすめしたいテントです。


この『jalanjalan』の2人用バージョンに『KAMET』というモデルがありますが、これもいずれ手に入れたいテントの一つです。



とまぁ、またもやヘタクソで読みづらい文章でづらづらと書いちゃいましたが、8ヶ月ぶりのテント紹介でした～。